最近、また週2-3回プールに行く習慣が身についてきた。こうなるとランニングもそうだけど、一度癖になると、脳内麻薬が出てしまって、泳がずにいられなくなる。いわゆる中毒症状。
この脳内麻薬が出る(?)スイッチみたいのがあって、筋トレ風にガッスがッスインターバルを置いて泳いでいるとなかなか出ない。最低でも30分以上は泳ぎ続けるのが良い。決してコースの端っこの壁に着いたからといって立たないこと。立ったらもうだめね。なんでかわからんが……いや、立っても息継ぎのペースを崩さずに顔をちゃんと水中に入れていればなんとかなるけども。
息が切れたらまず30分以上泳ぎ続けるのは難しい(よっぽど鍛えている向きは別)からちょっと息が弾むレベルで留める。乳酸が溜まりすぎてもだめ。ちっとだるいくらいに留める。この塩梅が結構難しいんだけどね、何度か試すと丁度いい感じが分かってくる。
ちょっと早足より速め、競歩みたいな感じでただ淡々と泳ぐ。30分くらい過ぎてくると、いくらでも飽きるまで泳げるなこりゃ、って感覚が掴めると思う。力を込めるわけでもなし、ただ水の抵抗に抗って手を動かしているだけっていう感覚。それを一旦過ぎたら、時々飽きたらがむしゃらに泳いだり、ペースを替えたり色々試した所でさほど疲れが堆積しない塩梅になる。
丁度いいストロークと速度が相まって1時間ほど泳ぎきると、多分、終わった時息は切れていないはずだ。体も熱い感じはあまりなく、ただただ「だるい」という感覚。これが気持ちいい。
これをこなすには、だらだら泳いでいても周りのお客さんの迷惑にならない程度の速さで泳げないといけない。
時々「水中ウォーキングしたほうが速いんじゃね?」という速度で延々泳いでいる方がたまにいらっしゃるが、いくらなんでもこれは迷惑すぎる。その泳法で1時間近く泳ぎきる体力は褒めてあげたいけど、もうちょっと「泳法」に力を向けて欲しい。第一その速度では潮汐の流れに勝てない。強い引き潮の海で、こっちに向かって泳いでいるように見えてどんどん遠ざかって行くパターン。危ないって。つまるところ「泳げていない」のだ。息継ぎの為に手足を動かしながら漂っているだけで、クラゲと一緒。
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一見ちゃんと力強く泳いでいるように見えて(クロールね)、ちっとも進んでいない人で一番ありがちなのが
「キックとプルのタイミングが真逆」
というのがある。これは本当は基本なんだけどね、これが逆だと泳ぎがブレちゃって(体全体がローリングしてしまう)いくら激しく水を掻いても酷くむなすぃのだ。傍から見ていて非常に痛い。教えてあげたいなぁといつも思う。(教えてもらってもそう簡単には治らないけど)
日本は子供の頃から結構プールで熱心に水泳を教えている割には、こういうクロールの基礎を教えてくれていない。クロールの舞台は基本
自由形だから「自由」でいいんだけどね。欧米人のように体力が有り余っているのと違って、日本人は「技術」で行く方向のほうが向いているんだから、バタ足ばかりやらせるだけでなく、ちゃんと教えてあげて欲しい。
私等が子供の頃、クロールってぇと【右手左手を双方かく間に】4ビートキックだの、8ビードだの、もうまるっきり嘘っぱちを教わった。ロックじゃねぇんだから。今思えばアホみたいだ。はじめっからこういう変則キックを教わっていたんだからうまくならないわけだ。(もちろん変則キックも身につけちゃえばそれはそれでいいんですよ。ただ、基本では無い)
今はちゃんと基本は6ビートと教えているはずだ(と思うよ)。右手を掻く間に3回、左で3回。ただ、要(かなめ)は掻き切る所で手と足同じ方を蹴っている事が肝心なんだが、この6ビートってのは3連符を刻んでいるわけで、実はなかなかに難しい。
本当は、初めは2ビートを教えるべきだと俺は思う。キックが最終的なアドバンテージになりうることは重々わかりますが、オリンピックの選手を目指す人は限られているでしょう?普通に水泳を楽しむなら2ビートが最もふさわしいと思う。歩くのと同じ動きでいいんだから覚えやすい。競技でも長距離の選手は2ビートで泳ぐ人多いのだから、普通の人が街のプールで泳ぐ速度を考えたら2ビートで十分だ。
2ビートキックとは、右手を掻き切る時に右足をキックする、左手を掻き切るときに左足をキックする。歩いている時と同じでしょう?右手が後ろに振られている時(プル)右足が前に出る(キック)。左はその逆。ここから入ればキックとプルが逆になってしまうのを防ぎやすいと思うのだが。
その上で6ビートをやりたいなら覚えれば良いのだ。大きな2ビートの合間に小さく左右のキックを入れる。
ワルツのように。感覚的には
ドン・
トン・トン、て。あくまで「ドン」の時手足が同じでなくてはいけません。右で掻き切ったときのタイミングで右足の強い「ドン」キック。左で掻いたときは逆。で、慣れたらすべてのキックに力を均等に間隔も同じく入れるも良し、全くワルツっぽく緩急、スイング入れるも良しだ。好きにすればいい。自由だ。
こういう過程を踏まず、ただビート板キックばかりやっていて手足のタイミングをちゃんと正しくしないと効率が悪いと思うんだけどね。しつこいようだが、競技を目指すんならやっぱキックは大事だから頑張るしか無い。でもあくまでも、泳ぎというのは「まずは手足のタイミングが基本」です。
実際クロールにおいて、キックの推力はプルに比べれば(基本)弱い。だからこそ競技選手はそこで差をつけるべく練習するのだけど、壮年で競技もしない人にはちょっと距離を置いて見るべき世界だと思うのだ。それこそ足を鍛えたいなら「ブレスト(平泳ぎ)」をした方が百倍良い。マジで(ただ、最近のブレストのキックは昔(昭和)の泳法とかなり違っていて、昨今の競技選手の真似を安易にやると結構腰にくるので要注意)。ブレストは推力のほとんどを足で稼ぐ。ブレストが得意な人は片足スクワットとか楽にできたりするけど、バタ足がいくら上手でもスクワットにはあまし関係ない。水泳は全身運動と言われてはいるけど、残念なことに一つの泳法だけで体全体が鍛えられるほど甘くはない。泳法によって使われる部位にかなりの偏りがある。
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クロールで「手の入水位置」が肩幅まっすぐの位置でなくて、例えば右手だと自分の頭通り越して左側までいっちゃって入水している人も多い。これはもったいないよね。体がうねるうねる。まっすぐ進まない。非常に効率が悪い。
掻き切った手を水上に上げて前に持っていく過程を「リカバリー」というのだけど、この時、手は脱力の極みである。もう手を前にぞんざいに「ホン投げる」イメージ(この時肘を曲げているのが正しいと言われているけど、最近ではどっちでもいいらしい。実際推力には全く関係のない部分なんで、やりやすい方で良いと思う)なんだが、できるだけ「前」の水を掴む事が大事。肩幅の手を最も前に出せるのは体の真上にまっすぐ出すことだ。別に手を伸ばしきってから入水しても、伸ばしきるちょっと手前に水を切るようにスパっと入水してから伸ばしてもそれはどっちでも良いと思う(厳密には違うのだけど、あくまで競技的視点は除く)。初級で肝心なのは肩の位置から平行にまっすぐ前に伸ばすことだ。
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クロールの場合、力を入れるのは「プル」の一部だけだ。力を入れるというか、「可能な限り水の抵抗を感じ、それに抗う」ことが大事。速く手を動かす必要は無い。早く動かそうと思ったら手を「グー」にして泳げば良いだろう。でもそれじゃ進まないでしょう。推力は「手に感じる抵抗に抗った結果生まれる」のであって、そこから逃げて速く手を動かしても無意味だ。
水というのは、液体である。(当たり前だ)
一度水を手のひらで感じつつ後ろに掻いた場合、手のひらに当たっている水は加速する。その反動で前に進むのだが、一度掻いた水は速度が後方に向かって加速する。(ここ大事)すると,加速した水から更に推力を得ようとするとその「後方に向かって進みつつある水よりも速く掻く」必要が出てくる。(ここほんと大事ですよ)だから一度掻いた水(最初に入水した時に手のひら付近にあった水)だけで推力を得ようと思ったら、どんどん「手の速度を上げていく」必要がある。これは力勝負になる。若いうちはそれでもいいけどね。
そこで、教わったことがあるかもしれない。「S字に手を動かせ」とか。
この真意は「一度加速してしまった水ではなく、その周囲にある『まだ加速していない水』を模索して捕らえろ」ということなのだ。厳密に言えば「S字」である必要は無い。「より多くの抵抗を感じる水を探って」掻きなさいよ、ということだ。クロールの場合、これまでの歴史的経験上S字っぽくなるのが一番無理が無いということだ。手首の角度を微妙に変えるだけで水の抵抗をより多く感じる事ができるはず。大きな抵抗を感じつつ手を掻けば、ストロークの速度は遅くてもゆったりと、速く泳げるようになる。結果として、疲れず、長距離を泳ぎ切ることができるようになる。水を味方につけるということ。魚の気分になること。
ボートを漕ぐ時、速くオールを動かそうと思ったら、歯を水面と水平にして潜らせて水を切っちゃえば簡単だ。でもそれじゃ激しく漕いでもちっとも進まないでしょう?オールを速く動かす競技でもあればいいのだがね。ボートを進ませるにはオールに水の抵抗を感じなくちゃだめだ。より速く漕ぐためには力任せでやるだけでなく、漕いでいるアプローチの中で微妙に歯の角度を変えたり、ストロークを変えると一掻きでぐーんと進むでしょう。確かに水は重くなるけども、速く動かす必要は無い。ボートを最も速く動かしたいなら、この最も抵抗のある状態でオールを動かせるよう「型」を身に付けてから、さらに必要なら、それを速く動かせるように「鍛える」のが大事であって、最も抵抗のある漕ぎ方がわからない状態では鍛え以前の問題だ。
水泳も同じ。クロールというのは手足を速く動かすスポーツでは無くて、前に進むためのものだ。おそらく前に進むことに関しては人類が開発した中で最良の泳法であるのだから、もしそれが隣のおばちゃんのウォーキングと変わらない速度しか出ていないとしたら、がむしゃらに泳ぐ前に一刻も早く泳ぎを見直すべきだ。競技選手のように速く泳ぐ必要は無いけれど、正しく効率良く前にススメなければ、いざというときあまり役に立たないばかりか、信じられないところに無理がかかっていて予期せぬ事故につながるおそれがある。
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基礎がまだ出来てないのに我流だけでがむしゃらに泳いでいると、その泳ぎはあまりにその人独自過ぎていて、事故が起きても専門家でもわけわからない場合がある。なんでこんなんなるまでやっちゃったの?何をどうすればこうなるの?って故障をする人もいる。年配になると取り返しが付かない。まぁ水泳はこういう故障が比較的、起きにくいのだけども。若いころ水泳部って人も、間置きすぎていると、すっかり泳ぎが狂ってしまっていて、しかも往年の泳ぎと現代の泳法が微妙に異なっているでしょう?それをオリンピックとかで見ただけで我流で真似ようとして腰を痛めたりする。特に平泳ぎは結構やばいって。うまく言えないが、水への乗り方?がバタフライっぽくなってきてるから、下手こくと腰に来る。
私も最近、なんかクロールの時右にブレるというかヨレる癖がついてしまった。何がどうおかしいのかわからん。一度ちゃんと教室で見てもらって矯正した方がよさげではある。